お顔の皮膚は上から「表皮」「真皮」「皮下組織」という3層構造から成り立っています。 「表皮」はお顔の表面、「真皮」は表皮の下にあり、皮下組織はさらにその下にあります。
お顔に鍼を打つことで皮膚の真皮に微小な傷を与え、その傷を治そうと人間が本来持っている「自然治癒力」が働きます。お肌のハリやキメや弾力性を保つ、「コラーゲン」や「エラスチン」が生成促進され、お肌の状態が改善していきます。
美容鍼といっても、身体の皮膚は首も肩も背中も腰も一枚でつながっていますので、身体全体のバランスやお痛みを取っていくことで、身体の内側から美しくなっていきます。
顔の筋肉には緻密に張り巡らされた血管やリンパ管があります。人間は仕事しているときなど、自律神経の交感神経が優位になっていますが、そうなりすぎると血管自体が収縮されて血流が悪くなります。
血流が悪くなると顔色も悪くなり、顔の表情を作る表情筋が緊張してしまいます。そうなると顔のこりや硬さが出て滑らかに動かなくなり、ゴツゴツした印象を与える場合もあります。
表情筋に鍼を打つことで交感神経の活動が抑えられるため、血管が拡張して血流が増え筋肉も緩んできます。そのため、お顔のこりや目の下のクマの改善にも効果があり、柔らかい表情や自然な笑顔ができるようになります。
顔の筋肉はとても薄い筋肉の集まりで、この筋肉も加齢によって筋肉量が低下していきます。身体全体の筋肉量も30歳代から低下し始め、40歳代から毎年0.5%ずつ減少し、65歳以降にはさらに減少率が高くなってしまいます。
筋肉量の低下により、皮膚と皮下脂肪を支えられずに起こる現象が顔のたるみなのです。 また、加齢により頭蓋骨の状態も徐々に変化するといわれています。顔に鍼を打つことで、筋肉を刺激して血流が改善し、たるみが減少するという効果もあります。
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